銀行の預金を相続する方法
<はじめに>
2022年に母が病気で亡くなりました。
父はすでに他界しており、母の銀行預金の相続を自分でやってみました。
「みずほ銀行」「三菱UFJ銀行」「りそな銀行」「関西みらい銀行」の手続きを行いました。
その際の手順を公開します。相続する事になった方のお役に立てたらと思います。
前提として、兄弟(または姉妹)が仲が良く、話し合いができる状況である事です。そうでない場合、個人での相続手続きは困難だと思います。お金がかかりますが、弁護士さんへ依頼する事をお勧めします。
1.母の通帳または銀行カードを探す
銀行の口座番号が必要なので、探します。
通帳か銀行カード(キャッシュカード)どちらかがあれば預金の相続を進めることができます。
暗証番号はわからなくても手続きできます。
2.兄弟全員(姉妹全員)の印鑑証明書を用意する。
兄弟全員(姉妹全員)の印鑑証明書を用意します。
マイナンバーカードがあれば、ローソンなどのコンビニのプリンターで、24時間365日いつでも発行することができます。
印鑑証明書は1枚あたり200円で発行できます。
予備として兄弟全員3枚ずつ発行しました。
あと、兄弟全員(姉妹全員)の「戸籍謄本」も一緒にコンビニで発行しておきます。1枚450円です。
兄弟全員(姉妹全員)の「戸籍謄本」は、この後の手順「法定相続情報一覧図」を作成する際に必要になります。
マイナンバーカードがなければ、市役所に行き発行してもらう必要があります。
市役所はどの市役所も平日9:00-17:30です。
3.兄弟全員の実印を用意
兄弟全員(姉妹全員)の実印がある事を確認します。
発行した印鑑証明書にハンコの形の写真が載ってるので、同じ形のハンコである事を必ず確認します。
実印は、家を購入して住宅ローンの契約する時や自動車を購入する時くらいしか使いません。
なので、割と多く方がどれが実印か忘れてしまっている気がします。
私も過去、別のハンコが実印と思い込んでしまい、いざ契約手続きしている際、ハンコが違う!となり最初から手続きしなおすといった痛い経験があります。
また実印を持っていない方は、印鑑を用意し、市役所に行き、実印として印鑑登録手続きしてください。
実印用の印鑑は、近くにハンコ屋がなくても、ネットで注文する事できます。3000円くらいで作成できます。
4.遺産分割協議書を作成する
兄弟(姉妹)がいる場合、銀行預金をどう相続するか兄弟でどうするか話し合います。
私達の場合、どの銀行も預金額(100万円以下)が少なかったので、私が受け取り、3人で3分割する事にしました。
遺産分割協議書は私がwordを使って作成し印刷しました。
遺産分割協議書はgoogleで検索したらサンプルがたくさんヒットします。
たくさんのサンプルが存在するので、どれが正解なのかわからなくなりますが、正直どれでもよいです。
重要なのは、相続する銀行口座番号が記載され、相続する人全員(兄弟全員)の実印が押されていることです。
パソコンが苦手な人であれば白い紙に手書きで作成しても、問題なく手続きできます。
私の場合は、先に銀行預金の相続を進めたかったので、銀行預金口座だけを記載した遺産分割協議書を作成しました。実家(不動産)の相続については、別で遺産分割協議書を作成しました。
また実家の片付けをしてる際に、新しい通帳が見つかりました。後から見つかった通帳用に遺産分割協議書を新たに作成しました。
作成した遺産分割協議書を印刷します。
兄弟全員の署名(サイン)を書きます。
兄弟全員の実印を押します。
遺産分割協議書はこれで作成完了です。
各兄弟用の控えと予備も入れて5枚作成しました。
5.法定相続情報一覧図を法務局に発行してもらう。
簡単に言うと、法的に亡くなった母と私達の関係を証明する為の資料です。
「法定相続情報一覧図」は法務局へ必要書類を提出し発行してもらいます。
この資料の作成には、結構時間がかかりました。
この資料を作成するにあたり、一番大変で時間がかかる作業が
死んだ母の、誕生から死亡までの戸籍謄本(こせきとうほん)を全て集める作業です。
仮に母が、誕生から死亡まで、ずっと同じ市にいた場合は1回で済みます。
しかし、たいがいの人が、結婚や引越しやマイホーム購入のタイミングで戸籍を変更されてると思います。
戸籍謄本の集め方は、まず母が最後に住んでいた市の市役所に、母の戸籍謄本を発行してもらいます。
そこに、その前の戸籍の場所が記載されてます。
次に、その前の市に母の戸籍謄本を発行してもらいます。
これを繰り返し行い、母が誕生した市に辿りつくまで行います。
戸籍謄本は、その市に取りに行く必要なありません。どの市も必要書類を送付すると戸籍謄本を郵送してくれます。
亡くなった親の戸籍の取得方法は、市のホームページに掲載されてます。
もし掲載されてなければ、その市に電話すれば、担当の人が親切丁寧に教えてくれます。私も必要書類を準備する際に、何度も電話しましたが、どの市の担当者も丁寧に教えてくれいました。
ちなみに私の母の場合、2回戸籍が変わってました。なので3つの市の戸籍謄本を揃えました。
<必要書類一覧>
・母の戸籍謄本と除籍謄本(亡くなった時に発行できる謄本)
・母の住民票の除票(亡くなった時に発行できる住民票)
・私達(兄弟全員)の戸籍謄本
・法務局へ申請する人のマイナンバーカードの裏表コピー
必要書類が揃ったら、「法定相続情報一覧図」の申請書を作成します。
「法定相続情報一覧図」の申請書は、法務局のホームページに掲載されているので、そこからダウンロードします。
「法定相続情報一覧図」の申請書の書き方がわからない場合、最寄りの法務局に電話すれば、丁寧に教えてくれます。
必要書類と申請書を、最寄りの法務局へ提出します。最寄りの法務局は、google mapで検索すればすぐに特定できます。特定後、念の為、電話し管轄する法務局か確認します。
必要書類の提出は法務局へ持参しなくても郵送でも受け付けてくれます。
返信用の封筒を同封すれば、「法定相続情報一覧図」を郵送してくれます。
「法定相続情報一覧図」は複数枚発行してくれるので、念のため10枚発行しました。
法務局へ郵送してから6日後に「法定相続情報一覧図」が自宅に届きました。
法務局で、郵送する時は「レターパックプラス」が便利です。「レターパックプラス」はローソンで購入可能です。
「レターパックプラス」は割高ですが、送料が全国一律で、速達で、追跡サービス機能がついてます。
返信用に「レターパックプラス」を二つ折りにしていれておくと、「レターパックプラス」に「法定相続情報一覧図」を入れて送ってくれます。
6.銀行へ母が亡くなったことを連絡する。
必要書類が揃ったら、銀行へ母が亡くなったことを連絡します。
基本的には、通帳または銀行カードに記載される支店に電話します。
支店の電話番号はgoogle mapで検索すれば、すぐに見つかります。
注意点として大概の銀行は、平日9:00-15:00しか営業しておらず、夜や休日は電話はつながりません。
大きな銀行であれば、専用の申し込みサイトがあるので、そのサイトからも連絡できます。
三菱UFJ銀行は、相続専用の申し込みサイトがあります。
私の場合、母が亡くなってから2ヶ月後に、銀行に連絡しました。
銀行に連絡したタイミングで、その口座は凍結され、お金が引き落とせなくなります。
実家の水道や電気の引き落としの銀行口座の変更が完了してからにしました。
連絡が遅くなったからと言って、どの銀行からも怒られたりはしませんでした。
本人確認として、下記の事を聞かれます。
・対象の銀行口座番号
・亡くなった母のフルネーム
・亡くなった母の生年月日
・私自身のフルネーム
・私と母の関係
・私の電話番号
7.銀行への来店予約
預金の相続手続きを行う為、銀行へ行き手続きする必要があります。
どこの銀行も1週間後の日程しか空いてませんでした。平日9:00-15:00の時間帯です。
手続きは、口座がある支店じゃなくても手続き可能です。
私の場合は、会社の近くの支店に来店予約しました。
8.預金口座相続の必要書類の用意
銀行に電話した際、担当者から必要書類を伝えられます。必ずメモし再確認しましょう。
4つの銀行の相続手続きを行いましたが、どの銀行も下記の書類が必要になります。
・遺産分割協議書
・法定相続情報一覧図
・兄弟全員の印鑑証明書
・母の通帳orキャッシュカード
・手続きする人の免許証orマイナンバーカード(身分証明書です)
・手続きする人の実印
1つでも不足したら手続きができません。私は、みずほ銀行の手続きの時、実印を忘れてしまい、手続きできず後日、再来店する事なりました。(また会社を休まないといけなくなり、かなりへこみました。)
9.銀行へ来店
予約した時間に来店します。どの銀行も入り口に、案内人が立ってるので、名前と予約内容を伝えると、接客ブースに案内されます。
相続手続き担当の人が現れ、申請書の書き方を教えてくれます。
説明を聞いた後、持参した必要書類を渡します。
申請書を記入している間に、持参した書類が問題ないかチェックされます。
書類のチェックは30~40分くらいかかりました。
預金の相続方法は、どの銀行も指定口座への振込でした。どの銀行も母の口座をそのまま受け継ぐ事はできませんでした。
振込先口座は同じ銀行の口座であれば振込手数料はかかりません。
別の銀行口座を指定する場合、振込手数料が発生します。
「関西みらい銀行」の手続きをした際、別の銀行口座(みずほ銀行)を指定した際、手数料770円発生し、相続した預金から引かれてました。
また振込先ですが、兄弟全員の口座を指定し、3当分して振り込む事も可能でした。
預金金額が多い場合は、各兄弟の銀行口座に割り振った方が揉めなくて済むかもしれません。
銀行での手続きの時間は40~60分でした。
銀行に提出した書類はコピーをとられ、全て返却してくれます。
振込日は手続きから3週間ほどかかると言われます。
10.入金完了の連絡
指定口座への入金連絡は、ハガキまたは封筒で届きます。
どの銀行もハガキが到着するより、前に指定口座に入金されてます。
11.まとめ
私が口座の相続手続きを行った銀行の実際の日付は下記の通りです。
「りそな銀行」と「関西みらい銀行」は銀行に行かず、郵送で手続きを行いました。
<みずほ銀行>
10/12 銀行へ母の死亡連絡と来店予約
11/07 銀行に来店し相続手続き
11/15 指定口座への入金完了
11/19 入金完了のハガキ到着
<三菱UFJ銀行>
10/12銀行へ母の死亡連絡と来店予約(WEBから実施)
10/25銀行に来店し相続手続き
10/28指定口座への入金完了
11/01入金完了のハガキ到着
<りそな銀行>
11/13 銀行へ母の死亡連絡
11/18 1回目の書類到着
11/28 書類を銀行へ送付
12/03 2回目の手続き書類到着
12/13 書類を銀行へ送付
12/16 指定口座への入金完了
12/24 入金完了のハガキ到着
<関西みらい銀行>
11/13 銀行へ母の死亡連絡
11/21 1回目の書類到着
11/28 書類を銀行へ送付
12/07 2回目の手続き書類到着
12/13 書類を銀行へ送付
12/20 指定口座への入金完了
12/28 入金完了のハガキ到着
銀行が平日9:00-15:00しか営業してないので、会社を休む必要がありました。来店しなくても書類を郵送して手続きする事もできる銀行もあるので、平日に休む事が難しい方は、郵送で手続きできるか銀行に確認してみましょう。
はじめに記載したとおり、兄弟同士(姉妹同士)で話し合って、相続を内容を決定できる関係である事が前提となります。そうでない場合は、お金がかかりますが弁護士さんに依頼しましょう。
